●痛風
□突然足の関節、とくに親指の付け根やくるぶし付近が強烈に痛くなり腫れあがる
□耳、肘、アキレス腱などに小さな硬いしこりがある
□飲酒や大食をした後に関節が痛くなった
●高脂血症
□目の周囲に黄色の小さな盛り上がりや手のひらに黄色い発疹がある(黄色腫)
●甲状腺
□甲状腺が腫れて大きくなった
□手の指が勝手にふるえる
□落ち着きがなく、いつもいらいらする
□汗かきで暑がりになった
□脈が速く、動悸がする
□体がだるく、疲れやすい
□空腹感があり、よく食べるのに体重は減少している
□目が突出してきた
□寒気や眠気があり、元気がない
□肌が冷たくカサカサして汗が出にくい
□髪の毛や体毛がよく抜ける
□顔や手がはれぼったく、舌も大きくなった
□しゃべるのが遅くなり、声がかすれたりする
□記憶力が減退した
○痛風
●年齢
□30歳以上の男性
●他の疾患(すでにかかっている病気)
□糖尿病、高脂血症
□尿路結石
●遺伝・既往症・体質
□血液中の尿酸が高いといわれたことがある(高尿酸血症)
□両親・親族に痛風または高尿酸血症の人がいる
□肥満
●生活環境・習慣
□アルコールや肉食が好きでよく摂取する
○高脂血症
●他の疾患(すでにかかっている病気)
□狭心症など心臓の血管の疾患、脳血管の動脈硬化
□糖尿病、肝臓病、痛風
●遺伝・既往症・体質
□家族に高脂血症、心臓や脳血管の疾患の人がいる
□膵炎による上腹部痛の既往がある
□血液検査で脂肪の値が高いといわれた
□肥満
●生活環境・習慣
□飲酒や喫煙習慣がある
□運動不足である
○甲状腺の病気
●性別
□女性
●遺伝・既往症・体質
□家族に甲状腺の病気や自己免疫疾患(膠原病など)の人がいる
□以前に甲状腺の病気になったことがある
痛風とは高尿酸血症の結果引き起こされる急激な関節炎を主症状とする病気です。 血液中の尿酸の濃度が高いままでいると、今まで溶けて
いた尿酸がだんだん溶けにくくなり、やがて結晶として関節内にたまってきます。 この結晶を取り除こうと白血球が集まってきますが、白血球から
炎症を起こす化学物質が放出されて急性の関節炎を起こします。
関節炎は発作性に現れ、局所には激しい痛みがあり、赤く腫れあがります。 足の親指の付け根の関節に最もよくみられます。 足のくるぶし付近
や膝など下肢の関節にもよく起りますが、上肢の指、手首、肘などに出ることもあります。 また皮下組織や軟骨に沈着した尿酸は、痛風結節と
呼ばれる小さなしこりをつくります。 耳、肘、アキレス腱などによくみられます。
痛風の合併症としては尿路結石と腎障害が重要です。 尿路に尿酸を主成分とする結石のできることがあり、これには高尿酸血症の程度や期間
のほかに、尿中の尿酸濃度、尿量、尿のpHなどいろいろな要素が関係しています。 腎障害は痛風腎といわれ、やはり腎臓に尿酸が沈着して
起ります。 高尿酸血症に対する治療は食事療法をまず行い、効果が得られなければ薬による治療を併用します。
高脂血症とは血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質が異常に多い状態をいいます。 動脈硬化、とくに狭心症や心筋梗塞など心臓の
血管の動脈硬化と密接な関係があるとされています。
原因のはっきりしない高脂血症には家族性のものとそうでないものがあり、家族性には遺伝関係がはっきりしている遺伝性のものと非遺伝性の
ものがあります。 そのほかにいろいろな病気のときにみられる高脂血症を続発性高脂血症と呼び、糖尿病、肥満、甲状腺機能低下症、膵炎、
肝臓病(黄疸)、腎臓病などでみられます。 また経口避妊薬や血圧降下剤の服用でも血液中の脂肪が上昇することがあります。
●甲状腺の主な病気
・甲状腺機能亢進症
・甲状腺機能低下症
・甲状腺炎
急性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、慢性甲状腺炎(橋本病)
・単純性甲状腺腫
・甲状腺腫瘍
良性腫瘍、悪性腫瘍
甲状腺機能亢進症は血液中に甲状腺ホルモンが過剰に出ている状態で、バセドー病はその代表です。 逆に甲状腺ホルモンの減少しているのが
甲状腺機能低下症です。 甲状腺炎のうち慢性甲状腺炎は橋本病といわれ、甲状腺全体がはれて少し硬くなります。 橋本病では甲状腺ホルモン
は正常または低値ですが、時に高くなることもあります。 また亜急性甲状腺炎でも一時的に血液中の甲状腺ホルモンの増えることがあります。
単純性甲状腺腫は若い女性に見られる甲状腺の腫れで、甲状腺ホルモンは正常です。
高尿酸血症の有無と程度を判定するために、血液中の尿酸を化学的な方法で測定し、血清尿酸値を求めます。 血清尿酸値は通常女性より
男性が高く、アルコールの多飲、過食、運動、過度のストレスなどは尿酸値を高めます。 また各種の腎障害時には、尿酸の尿中への排泄能力
が低下するため、やはり血液中の尿酸濃度は高くなります。 正常男性での血清尿酸値は2.5〜6.5mg/dlですが、とくに7.5mg/dl以上では
明らかな高尿酸血症といってよいでしょう。 女性では2.6〜6.0mg/dlが正常範囲です。
痛風による関節炎の炎症の程度を客観的に判定するためのもので、白血球数、赤血球沈降速度(赤沈または血沈)、C反応蛋白(CRP)など
があります。 血液を用いてこれらを判定するわけですが、痛風性関節炎のほかにも色々な種類の炎症があれば異常値となります。
1.血清総コレステロール
とくに動脈硬化との関連が重要な脂質です。 検査直前の食事や運動により検査値が影響されることはほどんどありません。 血液中の濃度は
120〜220mg/dlが望ましいとされています。 40歳以下の高脂血症の場合には治療目標を200mg/dl以下におきます。
2.血清中性脂肪
コレステロールと並ぶもう1つの重要な脂質です。 検査値は食事摂取に大きく影響されるので、少なくとも12時間以上絶食の後に測定する
必要があります。 またアルコールの影響も受けやすく、前日の大酒は測定値の上昇の原因となります。 正常値は50〜150mg/dlです。
3.HDLコレステロール
総コレステロールのうち多くはLDLコレステロールと呼ばれる動脈硬化を引き起こす悪いコレステロールです。 しかし一部はHDLコレステロール
という善玉コレステロールで、血管の動脈硬化を防ぐ働きがあります。 このHDLコレステロールだけを別に分けて判定するようになりました。
正常では男性40〜60、女性45〜65mg/dlと、女性の方が高い数値を示します。
4.血清遊離脂肪酸
脂肪組織の中性脂肪が分解されると遊離脂肪酸が生成されます。 またこの中で余分の遊離脂肪酸は再び中性脂肪となり、脂肪組織に蓄え
られます。 この調整はリパーゼという酵素により行われます。 血清遊離脂肪酸は食事や運動で低下し、絶食、たばこ、コーヒーなどで上昇します。
糖尿病、肥満、重症肝臓病、甲状腺機能亢進症でも上昇し、逆に甲状腺機能低下では低下します。 正常値は0.17〜0.59mEq/Lです。
5.血清リン脂質
細胞膜を構成している脂質で、コレステロールとよく似た変動を示します。 ただし胆汁うっ滞のある肝臓病では、コレステロールより鋭敏にうっ滞
を反映するといわれています。 正常値は130〜240mg/dlです。
リポ蛋白分画
血液中ではコレステロールや中性脂肪などの脂質は単独に存在しているのではなく、いろいろな脂質がたんぱく質と共に小さな球を作って存在
しています。 その大きさ、比重で分けたものがリポ蛋白分画と呼ばれる脂肪の分類法です。 それぞれの分画の占める割合の変化を調べます。
HDLコレステロールのHDLはリポ蛋白分画の1つです。
甲状腺ホルモン
甲状腺ホルモンにはトリヨードサイロニンとサイロキシンの2種類があります。 これらを血液中で測定し、高ければ機能亢進症、低ければ機能低下症
を表しています。 正常値はトリヨードサイロニンが0.8〜1.8ng/ml、サイロキシンが5.1〜12.8μg/dlです。 最近は蛋白質に結合していない
遊離のホルモンの測定がよく用いられるようになり、より正確に甲状腺ホルモンの状態がわかるようになりました。
甲状腺刺激ホルモン(TSH)
脳の一部から甲状腺刺激ホルモンという甲状腺ホルモンの分泌を調節するホルモンが出ています。 甲状腺に病気があり甲状腺ホルモンの産生
が多過ぎればこのホルモンは減少し、逆に少なければ増加して産生を促します。 正常値は0.34〜3.5μU/mlです。
甲状腺自己抗体
自分の甲状腺に対する自己抗体の有無を調べるためのもので、サイロイドテストとマイクロゾームテストがあります。 バセドー病や橋本病の人の
多くは自己抗体が陽性です。 正常では共に100以下です。
放射性ヨードなどを用いて甲状腺へのヨードの集まり具合を調べるとともに、それをフィルム上に映し出して大きさや形の変化を見るものです。
甲状腺の働きを知るほか、腫瘍の大きさの有無や大きさ、場所およびその性質を調べるため重要です。 放射性物質はすぐに壊れてしまうので
人体には影響ありません。
超音波を用いて甲状腺の大きさ、腫瘍の検出、腫瘍の大きさや性質を調べます。
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