●食道
□胸(胸骨の裏側)に痛みがあり、胸やけや異物感がある
□食物が口内で逆流したり、悪心・嘔吐・げっぷなどの症状がある
□食物がのどを通りにくく、飲みこみにくい
□飲酒後に激しい嘔吐があり、鮮血色または黒色の吐血をした
□体重が減少した
□声がかすれるようになった
●胃・十二指腸
□食欲がない
□胸やけ、もたれ感、腹部が張る感じ(膨満感)があり、げっぷが出たり吐き気がする
□みぞおちや背部に痛みがあり、とくに空腹のときや夜中に痛みが強い
□飲酒・喫煙、コーヒー・油っこいものなどの刺激物をとった後や、精神的緊張や過労により痛みが増す
□悪心・嘔吐を伴う突然の激痛が襲い、ショック状態になった
□暗赤色の嘔吐物(コーヒー残渣様吐物)や黒色の便(タール便)が出る
□大量出血をした
□体重が急激に減少した
○食道・胃がん
●年齢
□65歳前後の男性(食道がん)、40歳以上(胃がん)
●他の疾患(すでにかかっている病気)
□膠原病
●遺伝・既往症・体質
□両親・親族にがん患者がいる
●生活環境・習慣
□習慣的に飲酒、喫煙を行っている
□刺激物(香辛料、コーヒー、熱い飲み物など)を多くとる
○胃・十二指腸潰瘍
●年齢
□60歳代(胃潰瘍)、40歳代の男性(十二指腸潰瘍)
●遺伝・既往症・体質
□潰瘍の既往症がある
□解熱鎮痛剤、抗生物質、ステロイドホルモン剤を服用している
●生活環境・習慣
□食事が不規則である
□習慣的な喫煙を行っている
□ストレスが多く、過労がちである
○急性胃(粘膜)病変
●他の疾患(すでにかかっている病気)
□脳外科の疾患、火傷
●遺伝・既往症・体質
□解熱鎮痛剤、抗生物質、ステロイドホルモン剤を服用している
●生活環境・習慣
□角の飲酒習慣や極度のストレスがある
○症状
初期には無症状ですが、進行するにつれて初めは固形物で、後には流動物でも嚥下困難の症状が現れ、吐血を見ることもあります。
末期には体重減少、るいそう(体重が標準体重の20%以上低下した状態)、声のかすれなどの症状が出現する。
○原因
胃酸の食道への逆流によって生じる場合が多く、食道裂孔ヘルニアによく合併します。
○症状
常に胸やけ、胸骨裏側の疼痛、不快感、異常感があり、嚥下時にこれらの症状が強まり、まれに潰瘍から出血します。
○原因
胃の一部が横隔膜の食道裂孔から胸腔内に脱出して起こる疾患で、高齢の女性に多くみられます。 横隔膜筋力の低下と腹腔内圧の上昇
(肥満、便秘など)が原因とかんがえられます。
○症状
胃液逆流とそれに伴う食道炎の症状を呈します。 横になると症状が強くなりますが、無症状の場合もあります。
○原因
食道粘膜の表層部分の静脈がふくれ怒張する疾患で、肝硬変、バンチ症候群など肝臓の疾患に伴う門脈圧亢進が原因となって生じます。
○症状
静脈瘤が破裂すると、突然大量の吐下血が出現します。 いったん出血すると止血しにくく、また繰り返し出血が起こります。
○症状
早期がんでは無症状のことが多く、潰瘍型の場合には潰瘍の症状を呈することがあります。 進行がんでは悪心・嘔吐・上腹部の鈍痛・
膨満感・食欲不振・貧血・体重減少・るいそうが現れます。 腹壁をさわると腫瘤があることもあり、がんの転移によるリンパ節の腫脹が
鎖骨の上部にできる場合があります。
○原因
過度の精神的緊張、過度の疲労、中枢神経障害、外傷、火傷、手術などの激しいストレス、解熱鎮痛剤などの薬剤の副作用、大量飲酒など
が原因で生じます。 急性出血性胃炎と急性潰瘍があります。
○症状
吐血や下血、激しい上腹部痛などの症状があります。
○原因
一般にいう、いわゆる胃潰瘍、十二指腸潰瘍です。
攻撃因子(胃酸)と防御因子(プロスタグランジン、血流、粘液など)のバランスが乱れたときに胃壁が胃酸により消化されて潰瘍が生じます。
体質や性格に規程される部分が大きく、一度潰瘍ができると繰り返し起こるのが特徴です。
○症状
十二指腸潰瘍ではとくに空腹時の痛みが多く、食事をとると痛みは軽快します。 痛みの場所は胃・十二指腸潰瘍ともに心窩部痛(みぞおち
の痛み)が最も多く現われ、時に背部痛(背中の痛み)を伴うことがあります。 他の症状として胸やけ、げっぷ、悪心・嘔吐、食欲不振があります
が、老年者では無症状の場合も少なくありません。 また、吐血(コーヒー残渣様吐物)や下血(黒色タール便)などの出血をみることもあります。
穿孔(深い潰瘍では壁に穴があく)した場合は突然の激しい痛み、悪心・嘔吐があり、ショック状態になり、この場合は緊急手術を要します。
○原因
胃粘膜の傷害と修復の繰り返しの結果、胃粘膜の萎縮と好中球(白血球の一種)の浸潤をきたす疾患で、加齢現象とも考えられています。
ヘリコバクター・ピロリという細菌による感染が原因として有力視されています。
○症状
胃炎が原因で起こる特徴的な症状はありませんが、上腹部膨満感、不快感、もたれ感、食欲不振などの不定愁訴が繰り返し出現します。
○目的と内容
バリウムがX線を透過させないことから、バリウムの貯留あるいは付着した部位がX線の影として描出されることを利用した検査法で、
病変による消化管壁の凹凸、粘膜構造の異常を観察・撮影することを目的としています。
X線透視下で病変の存在とその部位の診断(存在診)ができるだけでなく、その所見から病変の質、たとえばがんや良性潰瘍の区別を診断
(質的診断)することも可能です。 この診断法の進歩ががんの早期発見に非常に貢献してきたといえます。
○目的と内容
通常内視鏡とは一般的に行われる内視鏡検査で、ファイバースコープまたは電子スコープを用いて食道・胃・十二指腸の粘膜表面を直接観察
し、必要に応じて組織学的検査(顕微鏡で細胞の性質を調べる)のための粘膜組織採取を行うことを目的とします。 色調や構造から粘膜の微細
な変化や異常を捉えることができるので、胃がんの早期発見など消化管の精密検査として有用性が極めて高く、電子スコープはコンピュータによる
画像処理や解析が可能で、さらに微細な粘膜変化が捉えられるようになってきました。
○具体的な方法と手順
1.前処置として、まず局所麻酔薬液によるうがいを行い、麻酔薬を数分間のどにためて咽頭麻酔を行います。
2.食道・胃・十二指腸表面の粘液の泡を取り除いて観察しやすくするため、消泡剤(ガスコンドロップ)を飲み、胃酸の分泌と消化管運動を抑える
注射を受けます。
3.検査台の上に左を下にして横向きになり、膝は軽く曲げて体の力を抜き、下あごを軽く前に突き出します。
4.内視鏡(スコープ)を医師の指示に従って嚥下します。
5.スコープが胃に入ると空気が胃内に送られ、胃が膨らみ中が観察しやすくなります。
6.十二指腸、胃、食道の観察と写真撮影が行われ、必要な場合には粘膜組織を採取します。
7.検査終了後、胃内の空気が抜かれスコープが抜かれます。
○目的と内容
種々の色素を消化管粘膜に経内視鏡的に直接散布あるいは経口投与することにより、通常内視鏡検査では得られない微細な形態的観察や
機能的診断を容易にする診断法で、がんの早期発見などに役立ちます。 一般には通常内視鏡検査時に付随して行われる方法で、コントラスト法、
染色法、色素反応法があります。
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