□月経時以外に出血がある(不妊性器出血)
□性交後出血がある
□おりものが多い
□月経不順、月経痛がある
□下腹部がはるような感じがする(腹部膨満感)
□下腹部にしこりがある
□尿が近い
□便秘がちである
□月経前に下腹部不快感がある
□乳房にしこりがある
□乳房に皮膚のくぼみができる
□乳頭から分泌液が出る
●年齢
□30歳以上
●他の疾患(すでにかかっている病気)
□糖尿病
□高血圧
□胆石
□甲状腺疾患
●遺伝・既往症・体質
□母親・親族に子宮がん、卵巣がん、乳がんにかかった者がいる
□子供が多い
□妊娠したことがない
□子供を母乳で育てたことがない
□乳腺疾患にかかったことがある
□高年齢の場合、閉経が遅い
●生活環境・習慣
□初体験が早い
□セックスパートナーが多い
□結婚が早かった
□高齢まで独身ですごした
□喫煙している
□ホルモン剤を長期間服用している
□生活が不規則である
□睡眠不足になりがちである
□運動量が少ない
○原因
子宮にみられる良性腫瘍で、小さいものまで含めると30歳以上の女性の3〜5人に一人の割合で認められます。 発生原因についてははっきり
わかっていませんが、卵巣から分泌される女性ホルモンの影響を強く受けており、妊娠中は大きくなりやすく、逆に閉経期以降は縮小していくことが
知られています。
○症状
過多月経(生理の量が多い)とそれに伴う鉄欠乏性貧血、生理痛、膀胱や直腸の圧迫症状(頻尿・残尿感・便秘)などがあげられます。 貧血
になるとそれに起因して動悸・息切れなどの症状がみられます。 また、不妊症や流産・早産の原因にもなります。 特に粘膜下筋腫は小さい
うちから過多月経や生理痛が認められますが、逆にしょう膜下筋腫はかなり大きくなっても症状のないことがあります。
これらの症状に対しては増血剤や鎮痛剤を投与しますが、筋腫がさらに大きくなって対症療法だけでは日常生活に支障をきたすようになれば
手術が行われます。 子宮筋腫は非常にまれに悪性の場合があるので、大きな子宮筋腫を手術をしないで様子を見るときには、MRI検査や
組織検査(生検)で悪性の可能性が少ないことを確認しておくことが望まれます。
○原因
子宮頸部(とくに扁平ー円柱上皮移行帯)に発生する悪性腫瘍で扁平上皮がん(子宮頸がんの約95%)、腺がん(約5%)に分類されます。
がんの原因は現在のところはまだ十分に明らかではありませんが、子宮頸がんや外陰がんではパピローマウイルス(HPV)の感染が原因の
ひとつと考えられています。
○症状
初期がんではほとんど症状がないとこが多く、がんの進行につれて、不正性器出血、接触出血(性交後出血)などの症状が出現します。
さらに進行すると、がん組織の壊死崩壊が起り、がん組織の感染により悪臭をもつ帯下を認めることがあります。 また、がんの広がり方により、
骨盤神経、尿管の圧迫をきたすため痛みがあり、時に尿路感染症を併発します。 早期発見・治療による予後はよく、治癒率は初期がんで
80%以上になっています。
○原因
子宮内膜細胞が子宮筋層内(子宮腺筋症)や卵巣、卵管、骨盤腹膜など本来あるべき場所と違うところでホルモンによる周期的な変化を
起こす疾患のことをいいます。
○症状
この異所性の内膜細胞も周期的な増殖・剥離(出血)を繰り返すため、卵巣、卵管、腹膜などに癒着を発生させ、月経痛、月経困難症、不妊症
の原因となったりします。 また、直腸との癒着による月経時の下痢や、骨盤腹膜との癒着による性交時痛の原因になったりします。
○原因
卵巣に発生する悪性腫瘍で、充実性腫瘍(液成分の少ないこぶのような腫瘍)の約60%を占め、発症年齢によって種類も様々です。
消化器系がんの転移として発生する腫瘍(クルッケンベルグ腫瘍)もあり、消化器系の異常、既往歴などにも注意が必要です。 ほとんどは
原因不明です。
○症状
初期ではほとんど無症状ですが、腫瘍が大きくなるにつれて下腹部膨満感、下腹部腫瘤感、下腹部痛があり、急激に腹囲が増加して着衣が
急に窮屈になったりします。
一般には予後は不良で、とくに若年者に発生した場合は進行も速いと考えられます。 ホルモン産生の著しい腫瘍もあり、エストロゲン産生腫瘍
では早熟徴候や老年女性の再女性化徴候が現れます。 一方、アンドロゲン産生腫瘍では男性化徴候が現れることもあります。
○症状
近年、乳がんの発生は増加傾向にあり、今後女性で最も多いがんとなることが予想されます。 ほかのがんと同様に早期発見、早期治療による
予後は良好です。
初発症状は無痛性の乳腺腫瘍が大部分を占めますが、両手を挙げたときに皮膚がへこんだり(えくぼ症候)、乳頭にかゆみを伴うびらんあるいは
湿疹が認められることもあります。 そのほか乳頭からの分泌物がある場合もあります。 進行すると潰瘍を形成することではじめて気づかれること
もあります。
○症状
乳房に痛みがあったり無痛のしこりをきたすもので、月経周期の後半に痛みを感じることがあります。 これは性ホルモンのバランスの乱れ、とくに
相対的なエストロゲン過剰状態が基盤となっていると考えられます。 好発年齢は乳がんより早く、35〜45歳に発生します。
○目的と内容
おもに子宮頸がんやその前がん病変が存在するかどうかを調べる検査(スクリーニング検査)で、子宮頸部表面の細胞や剥離して膣にたまった
細胞を綿棒などで採取し、個々の細胞の異常の程度を調べます。 この細胞診検査は産婦人科診察(膣鏡診・内診)時に簡単(10秒前後)に
でき、苦痛はまったくなく、しかも精度の高いすぐれた検査法です。 人間ドックや保健所で行われている「子宮がん検診」とはこの検査方法の
ことをいいます。
○目的と内容
子宮体部の悪性腫瘍を見つけるために行うスクリーニング検査。 体部の悪性腫瘍は膣・頸部の細胞診で見つかる確率が低いため、子宮内腔
から細胞を直接採取し、異常細胞があるかどうかを調べます。 おもに閉経期以後で不正出血がある場合に行われます。 検査は数10秒で
終了します。
○目的と内容
膣・子宮頸部の細胞診で異常が認められたとき、診断を確定し治療方針を決定するために、病変部から組織を採取し病理組織検査を行うこと
をいいます。 改札バサミのようなパンチを用いて組織を採取するため、パンチバイオプシーともいわれます。 ふつう外来で行われ、検査は
1〜5分間位で終了します。
○目的と内容
MRIは人体を強い磁場の中におき、生体構成元素が引き起こす磁気共鳴の信号をコンピュータ処理により画像化したものです。 CTと異なり
任意の断層画面を得ることが可能で、得られる情報量も多く、とくに子宮体部疾患ではCTよりも行われる機会が増加してきています。 検査は
30〜60分間ほど要します。
○目的と内容
悪性卵巣腫瘍はその早期発見が重要ですが、細胞診による子宮がん検診のような精度の高いスクリーニング法が確立されていないので、
この超音波法は現在のところ最も簡単でしかも有効な方法です。
○目的と内容
腫瘍マーカーとは、腫瘍細胞・組織で直接産生、放出される物質と、腫瘍に対して生体が反応した結果産生される物質をいいます。 その
物質が血中や尿中にどれくらい存在するかを判定することにより、腫瘍を早期に診断する指標(マーカー)となります。 これらのマーカーには
腫瘍に特異的なものと非特異的なものがあり、AFP(アルファフェトプロテイン :妊婦血中に多量に存在。卵巣がんで増加)、CEA(進行した
卵巣がんで増加。 子宮頸がんでも20〜50%の陽性率)、CA125(卵巣がんで80〜90%の陽性率)、SCC(扁平上皮がんのマーカー)など
が産婦人科領域でよく用いられるマーカーです。
○目的と内容
低エネルギー線により乳房のX線撮影を行うもので、単純乳房撮影です。
○目的と内容
最近では乳がんの補助的診断法として、マンモグラフィーと同じくらいの正診率が得られています。
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